JAわかやまについて

「和歌山県農業協同組合」の設立について

- 新JAの目指す方向と主な取組事項 -

  農業を基軸に地域に根ざした協同組合として、盤石な経営基盤のもと、農業所得の向上と農業生産の拡大に全力で取り組むとともに、組合員による協同活動と総合事業等を通じて、地域の活性化に貢献します。

(1)魅力ある力強い農業の実現

 販売力と仕入力を強化することで農業所得の向上に努め、次世代の担い手にとって「魅力ある力強い農業」を実現します。

・品目間リレーや産地間リレー等により、さらなる有利販売を目指します

・生産者の合意のもと、柑橘、柿、梅など12品目の県域一元販売・一体販売に向けた検討・協議をすすめます

・肥料・農薬は、主要品目の対策価格を設定するとともに、銘柄集約や重点品目設定など結集による仕入機能強化に取り組みます

・多様化するニーズに応じて、低コスト・労力軽減資材や安定・高品質生産に資する商品提案を行います

(2)果樹・園芸産地の堅持

 全国トップクラスの生産量を誇る果樹産地と特色ある園芸産地を堅持します。

・新規就農者の総合窓口として「担い手サポートセンター」を設置し、農業者の育成・確保に取り組みます

・50億円の積立金を創設し、年間5億円を上限とした「農業振興支援制度」にて生産者支援を行います

・果樹(常緑・落葉)、水稲・野菜、花き・花木の専門知識の高い「品目専門指導員」を配置します

・営農指導員を概ね20人増員し、出向く体制を充実・強化します

(3)地域の活性化への貢献

 総合事業や協同活動の展開を通じて、生活インフラの一翼を担うとともに、地域の活性化に貢献します。

・Aコープは、「運営の一体化」を進め、仕入機能強化と店舗運営力の高位平準化等を図ります

・需要に即した移動購買(販売)車の運用により、買い物不便地域の生活インフラ機能の一翼を担います

・組合員の拠り所となる支店づくりに向け、支店等における協同活動を充実します

・高齢者の見守り活動、環境や街の景観保全活動、農福連携など地域社会への貢献活動に取り組みます

(4)地域に根ざしたJA運営

 地域本部の設置・運営等を通じ、組合員の意思反映に努めるとともに、地域に根ざしたJA運営を行います。

・県内8地域(現在のJA単位)に地域本部を設置し、組合員対応や意思反映等の機能を担うほか、支店や営農セン ター等を統括し、地域における事業活動や協同活動・組織活動を推進・支援します

・総代会に加え、総代懇談会、地域運営委員会・支店運営委員会の設置・運営、組合員組織活動や日常の訪問活動などにより組合員との対話を徹底・強化し、地域の多様な組合員の声をJA運営に反映します

(5)盤石な経営基盤の確立

 機能・体制の充実・強化等により収益性を高めるとともに、重複機能の集約等による合理化・効率化を通じて、農業の振興と地域の活性化に貢献できる盤石な経営基盤を確立します。

・JAの将来像や組織・事業・経営のあり方について、役職員・組合員で共有するとともに、その実現に向けた経営戦略、中期計画等を策定します

・事業モデルの転換、新規事業開拓、各部門・地域本部と連携した経営改善への取り組み等を通じ、盤石な経営基盤と安定した経営を実現します

- 合併の理由・目的 -

 本県JAグループは、これまでも「農業所得の向上」「農業生産の拡大」「地域の活性化」を基本目標とする自己改革に取り組んできましたが、農業生産基盤の脆弱化や人口減少・高齢化の進行等による地域社会・経済の疲弊、地域の活力低下のさらなる深刻化が懸念されます。そのような中にあっても、将来にわたり本県農業の振興と地域の活性化に貢献していくため、合併により盤石な経営基盤を確立し、

 果樹・野菜・花きを中心とする全国有数の販売高と知名度を活かした品目間・産地間リレーなど「オール和歌山」での販売強化による「魅力ある力強い農業の実現」

 専門知識の高い品目専門指導員の配置や営農指導員の増員等を通じた「販売高600億円を誇る果樹・園芸産地 の堅持」による、農業所得の向上と農業生産の拡大に全力で取り組むとともに、総合事業や協同活動を通じた「地域の活性化への貢献」を目指します。

- 被合併組合 - 

わかやま農業協同組合  ながみね農業協同組合  紀の里農業協同組合

紀北川上農業協同組合  ありだ農業協同組合  紀州農業協同組合

紀南農業協同組合  みくまの農業協同組合

【中央会・連合会の機能承継】

①JA和歌山県農   
  新JAの合併日から1年以内に包括承継します
②JA和歌山信連 ・JA和歌山中央会
 合併当初は効率化信連、簡素な中央会として存置しますが、一定期間経過後(概ね3~5年後)に存置した機能を含め包括承継します。
③JA共済連
 全国組織であり包括承継できないため、県本部を存置し、引き続き必要な機能を発揮します。

- 事務所の所在地 - 本店は和歌山県JAビルに置きます。

「和歌山県農業協同組合」の規模
貯金残高1兆8,334億円(全国3位)組合員数192,242人(全国3位)
長期共済保有高3兆1,116億円(全国5位)職員数2,648人(全国2位)
購買品取扱高305億円(全国4位)※規模は令和5年度の各JA決算結果の合計
※全国順位は令和5年度の全国の総合JAと比較した場合の順位
販売品販売高563億円(全国3位)