JAわかやまについて

経営方針 Management policy

 管内の農業を取り巻く情勢は、農業従事者の減少と高齢化に伴う農業生産基盤の脆弱化が進む中、農業生産の維持・拡大に向けた対策が求められています。加えて、世界的な穀物需要の増加や不安定の国際情勢により、肥料をはじめとする生産資材や燃油等が高騰していることから、持続可能な農業に資する対応強化が急務であり、JAとして、果たすべき使命と役割が求められております。
 同時に、JAの収益の柱である信用・共済事業においては、超低金利政策が続き、収益の確保が一段と厳しさを増すなか、経営基盤の確立・強化を図るととも、多様化する組合員のニーズに対応するため、なお一層、支店・営農センターの機能強化に取り組む必要があります。
 また、食料の海外依存度が高い我が国では、食料安全保障の確立や食料自給率向上への機運が高まりつつあるなか、JAグループが取り組んでいる「国消国産」に対する消費者の理解醸成が重要であります。
 これらの課題を克服するため、令和5年度は組合員との対話を基軸とし、「第8次中期事業計画」「第7次地域農業振興計画」の着実な実践により、「持続可能な地域農業の実現」「豊かで暮らしやすい地域社会の実現」「協同組合としての役割発揮」を目指し、出向く体制強化・総合的サービスの提供を通じ、引き続き「農業所得の向上」「農業生産の拡大」「地域の活性化」を基本とする不断の自己改革に取り組みます。
 以上のことを経営方針として掲げ、総合事業の強みを最大限に発揮し、事業展開を図ります。

【重点実施事項】

経営方針に基づき、以下の重点実施事項を設定して取り組みます。

  1. 農業所得増大を図る不断の自己改革の実践
  2. 営農支援機能の強化による農業生産基盤の維持・拡大
  3. 組合員との対話による関係強化と地域社会への貢献
  4. 環境変化を踏まえた経営基盤の確立
  5. 内部統制及び監査機能の充実・強化